(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は21日、国際総合大会「ワールドゲームズ」成都大会に出場した選手らと台北市の総統府で面会した。健闘に感謝を伝えるとともに、政府としてスポーツを重視していく姿勢を示し、スポーツを通じて台湾を強くしようと呼びかけた。
17日まで行われた成都大会で台湾は金5個、銀6個、銅4個を獲得し、メダルランキングで15位に入った。金メダルの数では2013年のコロンビア・カリ大会と並び、海外開催としては最多タイとなった。
頼総統は、勝ち負けや順位にかかわらず全力で競技に臨む精神は、人々に激励や感動を与えたと言及。選手らに「皆さんは台湾の英雄だ」と伝えた。
運動部(スポーツ省)が国民スポーツの日の9月9日に発足することに触れ、現存のナショナルスポーツトレーニングセンターや国家運動科学センターの他に、全民運動署や国家スポーツ産業発展センターを設立すると紹介した。
また、スポーツは国力の象徴だと強調。運動部の発足により組織の階級が高まるとし、新たな体制と政策の下でより多くの資源を投入し、分野横断的な専門性を取り入れてより良い環境を整えていくと述べた。
同日に行政院院会(閣議)が決定した来年度の中央政府予算案で、スポーツ関連予算は今年度比約41%増の248億台湾元(約1200億円)に達した。頼総統はこれに触れ、今後も選手たちがさらなる成果を挙げることに期待していると語った。