1949年の古寧頭戦役から90年代にかけて、中国・福建省に近い金門で続けられた軍事管制時期の文物や写真などを紹介する特別展が19日、金門県金城鎮の董允耀洋楼で始まった。主催した台南生活美学館は、日常の品々や現地の記憶を起点に、アーティストの作品や当時の文物、住民のインタビュー、当時の写真などを通じて、戦火と暮らしが共存した時期を振り返られるとしている。
特別展では、金門戦地史蹟学会が所蔵していた貴重な文物も展示している。整理を支援した地域創生団体「忽悠旅社」の張哲叡さんは、軍事管制区域だった沿岸部でカキ漁をする漁業関係者が、軍の検問所で識別のために被らなければいけなかった帽子などが含まれていると語った。
また、心理戦用の宣伝ビラや国章が記された漁業用ブイなども並べられている。張さんは、生活用品も戦場としての環境と関係があるとし、ブイに残された「団結して反共」、「自由を勝ち取る」といったスローガンについては、宣伝工作や対岸の漁業関係者に道具が盗まれないようにするための対策だったという見方もあると話した。
特別展は12月27日まで。忽悠旅社では展示に合わせて毎週土、日曜に無料のガイドツアーを開催する。参加希望者は旅社に連絡するよう呼びかけた。
