南部・嘉義県では来月12~14日、年に一度の伝統行事「民雄大士爺文化祭」が開催される。音楽やお芝居、幸せを祈る気持ちを込めた匂い袋の手作りイベントなどが楽しめる他、祭りの詳細や地元に伝わる物語に対する理解を深めることができると県はアピールしている。
大士爺は幽霊を鎮める鬼のリーダー「鬼王」のこと。観音菩薩の化身とされ、同県の県定古跡「民雄大士爺廟」に祭られている。
言い伝えでは、あの世につながる扉「鬼門」が開き、先祖や無縁仏の霊がこの世に戻ってくる旧暦7月になると、民雄一帯では幽霊の悲鳴が聞こえるなど、不気味な雰囲気に包まれる。
これらの霊を供養し鎮めるため、廟側は毎年旧暦7月21日から23日(今年は9月12~14日)にかけて、国の安定と人々の無事を祈って大士爺文化祭を催す。北部・基隆の中元祭、北東部・宜蘭頭城と南部・屏東県恒春の搶孤と並んで、旧暦7月に行われる重要な伝統行事の一つとなっている。
イベントが始まる前の9月9日、大士爺を迎えるための練り歩きも実施され、イベントを盛り上げる。最終日の同14日には、無縁仏の霊を供養する「普度」の儀式が大士爺の像による監視の下、盛大に行われ、その後、神像を燃やし、大士爺を天に送ることでイベントが終了する。