3月に2回、台北市内で人に襲いかかり、施設に収容されていたアメリカンピットブルテリア(ピットブル)のラッキーが27日、新たな飼い主に引き取られた。名乗り出たのは中部・苗栗県在住の蔡さん。ラッキーが安楽死させられるかもしれないとの情報に居ても立ってもいられなくなり、約40万台湾元(約190万円)を投じて飼育環境を整備した。
蔡さんは以前、友人の家でラッキーに会ったことがあった。ラッキーが収容された後、引き取りを申し出る人は多くいたものの、担当する台北市動物保護処の許可が下りず、このままでは安楽死させられてしまう可能性もあったという。そのため蔡さんは同処に連絡を取った。
蔡さんは高さ210センチの囲いやコンクリート製の地面を備えた、30坪の独立したスペースを整備した。改善を重ねた結果、同処から引き取りの許可が下りた。
すでに啤酒(ビール)という名前のピットブルを飼っていた蔡さん。ドッグトレーナーの友人も多くいるといい、ラッキーをゆっくりしつけていきたいと語った。