(台北中央社)台北市内で17日、闘犬種のアメリカンピットブルテリア(ピットブル)がバイク運転手に襲いかかり、けがをさせた。この犬は6日にも市内の別の場所で人を襲っており、市動物保護処は同日夜、飼い主に合計20万台湾元(約91万円)の過料を科すと発表した。同処は18日昼ごろ、この犬を飼い主から没収した。
犬は6日、文山区で飼い主が運転する乗用車から飛び出し、近くにいたバイク運転手にかみついた。負傷した運転手は、壊死した細胞を切除する治療を受けている。17日には大安区で再び車から飛び出し、バイク運転手を襲った。
市動物保護処は飼い主が犬の管理を適切に行っていなかったとして、当初は2度の事故に対してそれぞれ5万元(約23万円)、9万元(約41万円)の過料を科すとしていたが、後に2度目の事故の過料を15万元(約68万円)に引き上げることを決めた。
没収した犬は同処に暫定的に収容される。状態を観察し、別の場所に移すか決めるとしている。状況が良ければ、同犬種の飼育経験があるなど一定の条件を満たす里親に譲渡する可能性があるとしつつ、攻撃性が改善されなければ、安楽死を選択することも排除しないとした。
飼い主はこの犬を10年間飼育し、登録も行っていたという。