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韓国の電子入国申告システムに「中国(台湾)」の表記 外交部が修正呼びかけ

2025/12/04 14:17
韓国の電子入国申告システムのページ。「直前出発地」と「次の目的地」の項目では「CHINA(TAIWAN)」の選択肢しかない(e-arrivalcard.go.krから)
韓国の電子入国申告システムのページ。「直前出発地」と「次の目的地」の項目では「CHINA(TAIWAN)」の選択肢しかない(e-arrivalcard.go.krから)

(台北中央社)韓国が導入しているオンライン電子入国申告システムで、「直前出発地」や「次の目的地」を入力する欄の台湾の選択肢が「CHINA(TAIWAN)」と表記されていることが分かった。外交部(外務省)は3日、報道資料を発表し、韓国政府と数度にわたり交渉を続けているが、前向きな回答は得られていないとして、迅速な修正を呼びかけた。

申告ページでは、申告者の基本情報として入力する「国/地域」の項目で「TAIWAN」を選択することができる。だが、「直前出発地」と「次の目的地」の項目では「CHINA(TAIWAN)」の選択肢しかない。

外交部は、事実と異なるだけでなく、申告者に混乱と不便が生じているとし、韓国政府の不親切な対応に不満と失望を表明した。外交部と駐韓国代表処(大使館に相当)の交渉にもかかわらず、前向きな回答が得られていないことについては、「遺憾だ」とした。

その上で、中華民国台湾は主権を持つ独立国家であり、中華人民共和国とは互いに隷属しないと強調。台湾の主権的地位をねじ曲げるいかなる言動も、世界の平和と安定を損なういじめのような行為であり、互いに隷属しない客観的事実と現状を変えることはできないと主張した。

また韓国は台湾人旅行者が多く訪問する国の一つで、台湾は韓国の人々との友好関係を重視しているとしつつも、電子入国申告システムにおける誤った表記は、台湾の人々の感情を傷つけるものだとした。

外交部は、表記が修正されるまで韓国側と意思疎通を図り、台湾人の権利と利益の確保に最大限努力をする方針を示した。

(楊尭如/編集:齊藤啓介)

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