中部・台中市大甲区の廟(びょう)、鎮瀾宮の媽祖巡行は4日目の7日、南部・嘉義県新港に到着した。雲林県との県境に架かる崙子橋でみこしを出迎えた翁章梁(おうしょうりょう)嘉義県長は、米トランプ大統領による「相互関税」が台湾の経済や株価に影響を与えているとした上で、媽祖の加護で台湾がこの波を乗り切れればと語った。
鎮瀾宮の媽祖巡行は台湾で広く信仰される航海の女神、媽祖の像を載せたみこしと共に、廟関係者や信者らが新港奉天宮を目指して歩く行事。今年は4日夜に始まった。8日に奉天宮で媽祖の生誕を祝う式典を行った後は一路、鎮瀾宮まで戻る。
崙子橋では、離島・澎湖県から訪れた80代男性の車いすが故障し、動かなくなるトラブルもあった。だが奉天宮の関係者や警察が手を貸して橋を抜けることができ、男性や家族にとっては忘れられない思い出になったという。