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台湾の国産ロケット開発 2034年までに衛星を軌道投入へ

2025/05/29 16:06
国家科学・技術委員会の呉誠文主任委員(前)=2025年5月29日中央社記者郭日暁撮影
国家科学・技術委員会の呉誠文主任委員(前)=2025年5月29日中央社記者郭日暁撮影

(台北中央社)国産ロケットの開発について、国家科学・技術委員会(国科会)は29日、2034年までに200キロの衛星の打ち上げ能力を持たせる見通しを示した。国家宇宙センター(国家太空中心、TASA)によれば、国産ロケットは液体ロケットエンジンを採用する。各国との協力を拡大し、関連技術の取得を加速させていくとしている。

台湾では今年3月、国立ロケット発射場「国家発射場」の建設地が南部・屏東県満州郷九棚村に決まった。2030年にも順次完成予定だとしている。

この日、国科会の呉誠文主任委員(閣僚)は立法院(国会)教育・文化委員会に出席し、宇宙関連の第3期計画(2019~28年)の予算に関して答弁した。第3期計画の修正案では400億台湾元(約1944億円)を超える追加予算が計上され、台湾の自前の打ち上げ能力に関わるロケットの開発が盛り込まれた。

呉氏は、台湾は現時点でまだ国家発射場とロケット研究施設の建設が必要だとし、台湾の国産ロケットは34年に200キロの衛星を軌道投入する予定だと説明した。

国家宇宙センターは今年3月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と覚書を締結した。双方は今後、宇宙技術や宇宙環境利用、科学、教育、産業、その他の潜在的な協力の6分野で協力や意見交換を行っていくという。

(張璦/編集:名切千絵)

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