(新北中央社)30日に北部・新北市で行われた生涯スポーツの世界大会「ワールドマスターズゲームズ(WMG)2025台北市・新北市」の閉会式で、音楽パフォーマンス中、「台湾」という言葉が入る歌詞の部分で舞台上の音声が途切れていたことが分かった。インターネット上で物議を呼んでいる。
交流サイト(SNS)に投稿された問題箇所を写した動画によれば、ヒップホップグループ玖壱壱(ナイン・ワン・ワン)の楽曲「世界都看見」の中の「我台湾来欸」(俺は台湾から来た)という台湾語の歌詞の部分で、突然音声が途切れ、聞こえなくなっていた。また舞台上のモニターに表示されていた歌詞も「阮做伙来拚」(一緒に頑張ろう)という別の言葉に差し替えられていた。
侯友宜(こうゆうぎ)新北市長は31日、市内で開かれたドラゴンボート大会の開会式に出席した際、報道陣に対し、パフォーマンスの中に多くの台湾文化を見ることができたと述べたが、一部の音声が途切れたことについては言及しなかった。
民進党の黄淑君新北市議は中央社の取材に対し、モニターに表示する歌詞が変更されたことは、クリエーターと台湾に対して失礼だと指摘。台湾は人に見せられない言葉ではなく「私たちの国だ」とし、閉会式の来場者や台湾を傷つけるとの認識を示した。