(台北中央社)農業部(農業省)は29日、フランス・パリで行われた国際獣疫事務局(WOAH)総会で、台湾が家畜伝染病、豚熱(CSF)の清浄地域に認定されたと発表した。アジアで唯一、アフリカ豚熱(ASF)や口蹄疫(こうていえき)を含む豚の三大感染症のない国になったとしている。
台湾は2020年に口蹄疫、24年にASFの清浄地域とされた。CSFは05年を最後に発生がなく、23年7月にはCSFワクチンの接種を全面的に停止。今年2月にはWOAH科学委員会から清浄地域認定への同意を勧めるとの評価を得ていた。
総会では農業部の杜文珍(とぶんちん)常務次長が認定証を受け取った。農業部は今回の認定について、防疫・検疫戦略の重要な成果であり、国産の豚肉と関連商品の国際市場進出に向けた足がかりになると強調。畜産業の輸出における信頼性と国際的な競争力が大幅に向上すると期待を示した。