(米子中央社)台日双方からの訪問旅行の促進と相互交流人口の拡大を目指す第16回台日観光サミットの歓迎晩さん会が29日、鳥取県米子市内のホテルで開かれた。この日は台湾の格安航空会社(LCC)、タイガーエア台湾(台湾虎航)の台北(桃園)―米子線が就航。鳥取に選挙地盤を持つ石破茂首相は祝電を寄せ、鳥取と台湾の友好交流のさらなる深化に期待を示した。
サミットは2008年からほぼ毎年開催されており、今年は「日台観光新章:交流の深化に向けて」をテーマに6月1日まで行われる。観光行政や旅行業、運輸、宿泊業などの関係者らが日本から約120人、台湾から約80人出席している。
石破首相は、鳥取と台湾を結ぶ直行便により、約3時間で互いのグルメや伝統文化などに触れられると、その利便性をアピールした。
晩さん会に出席した平井伸治鳥取県知事は取材に対し、直行便の就航で地域全体が喜んでいると強調。台湾と山陰地方に交通の架け橋ができたとし、サミットの参加者には温泉などを楽しんでもらいたいと語った。
大勢の観光客が地域住民の生活や環境に悪影響を及ぼすオーバーツーリズムが東京や京都などで問題になっていることについては、直行便により観光客が地方に分散するとの見方を示した。