(東京中央社)千葉県の幕張メッセで3日まで開催中の展示会、メディカルジャパン東京に「台湾メドテック・イノベーションパビリオン」が設けられている。公的研究機関の工業技術研究院(ITRI)が、スマート医療関連企業など10社を率いて出展した。
ITRIの報道資料によれば、パビリオンでは人工知能(AI)を活用した医療ソリューション(解決策)、デジタルヘルスケア、先端医療機器、医療用ナビゲーションシステムなどを紹介している。
ITRIのバイスプレジデント(副総)でバイオメディカル技術・医療機器研究所所長の荘曜宇氏は、高齢社会においてスマート医療は重要なソリューションだと言及。日本の高齢化に触れた上で、台湾は半導体やICT(情報通信技術)、医療技術の強みを結び合わせることで、高効率かつ低コストで拡張性のあるケアを提供できると述べた。
台湾医療・バイオテクノロジー機器工業同業公会(組合)の李永川理事長は、各方面の努力を通じて台日の医療協力を深化し、台湾の医療機器製品が日本市場や世界市場に進出する助けになればと期待を寄せている。
パビリオンのオープニングセレモニーでは、ITRIと医療器材販売のオルバヘルスケアホールディングス(本社・岡山県)の間で戦略的協力協定が交わされた。台湾のメーカーがアジア太平洋市場に展開するのを支援するという。