(台北中央社)アジア最大規模のICT(情報通信技術)産業見本市「コンピューテックス」(台北国際電脳展、COMPUTEX)が20日、台北市の南港展覧館で始まった。開幕式に出席した頼清徳(らいせいとく)総統は、政府は新たな法整備や有益な政策作りに取り組むとし、減税・免税措置や金融支援などと合わせ、情報通信産業がより発展しやすい環境を構築すると意欲を示した。
コンピューテックスは「インテリジェント・コンピューティング&ロボティクス」や「次世代テクノロジー」、「未来モビリティー」(移動手段)をテーマに23日まで開催される。
頼総統は、台湾はパートナーの国と協力し、「世界半導体民主主義サプライチェーン(供給網)パートナーイニシアチブ」を推進すると強調。効率をより高めることで、中国主導のレッドサプライチェーンによる不当廉売を避け、世界が持続的に繁栄、発展することを確保すると語った。
また世界各国の企業に対して台湾への投資を呼びかけ、さまざまな投資に加え台湾企業家が台湾に立脚すれば、今後の世界の人工知能(AI)発展の歩みにおいて、台湾は重要な支点になれると信じていると期待を寄せた。
コンピューテックスを主催する台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)の黄志芳董事長(会長)は、報道陣に対し、世界約1400社、約5000ブースが集まると説明。過去最多となる5万人を超えるバイヤーやエキスパートなどが事前来場登録を済ませていると明らかにした。