(東京中央社)政府が推進するグローバル人材の育成や海外学生の誘致政策に合わせた「台湾・日本における人材育成座談会及び留学フェア」が15日、熊本市内で開催された。台日双方の専門家による講演が行われた他、台湾の複数の大学がそれぞれの特色や魅力をアピールした。
イベントは政府が教育部(教育省)の委託を受けた台湾の財団法人、高等教育国際合作基金会(FICHET)などが主催した。会場には学校関係者や高校生、保護者など100人以上が来場した。
FICHETの李蔡彦董事長(会長)はあいさつで、昨年秋学期には8779人の日本人学生が台湾に留学したことに触れ、台日交流の多様性と深さを示していると強調。対面での交流を通じて人材育成や進学支援戦略への理解を深め、教育パートナーシップを強化したいと語った。
座談会では、日本台湾教育センター日本事務所の郭艶娜所長が、台湾留学と文化の魅力を紹介。開新高校(熊本市)の馬場純二校長が、日台の人材育成と産学連携について解説した。
留学フェアには24の大学と台湾華語(中国語)語学センターが出展し、芸術・人文や半導体・AI(人工知能)関連研究、医療・保健・社会福祉、商業・経営・法律など幅広い分野の情報を提供。生徒や保護者からの質問にも答えた。
FICHETは、引き続き教育部の政策に合わせて日本との協力を深めながら、台湾高等教育の世界での影響力を高め、質の高い学習と成長の環境を留学生にもたらしたいとしている。