(台北中央社)台湾と日本の大学長らが一堂に集う「日台大学学長フォーラム」が16日、熊本県内で開かれた。160人以上が参加し、日台大学間での学生・研究者の交流推進や高等教育におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)などについて議論する。
フォーラムは交流協定を結ぶ台湾の高等教育国際合作基金会(FICHET)と日本の国公私立大学団体国際交流担当委員長協議会(JACUIE)が2年に1度、持ち回りで開催している。4回目の今回は「地域の未来:イノベーション時代における日本と台湾の大学の課題」をテーマとした。
FICHETの報道資料によれば、台湾側の代表として教育部(教育省)国際・両岸教育司の李毓娟司長があいさつし、日本は台湾にとって上位4カ国に入る留学生の出身国であり、語学留学でも日本は留学生の重要な供給源だと述べた。台湾には現時点で8779人の日本人学生が在学しており、このうち3200人以上が中国語カリキュラムを履修しているとし、教育や文化での交流の密接さが浮き彫りになっていると語った。
FICHETの李蔡彦董事長(会長)は、フォーラムを通じてより多くの日本人学生が台湾で学ぶことに関心を持ち、双方の協力機会が広がるよう期待を寄せた。