(高雄中央社)中山大学(南部・高雄市)が熊本大学(熊本県)構内に設置する華語(中国語)教育センターの開所式が15日、熊本大で行われた。中山大を含む台湾の大学12校による「国家重点領域国際合作連盟」(UAAT)と九州・沖縄の国立大学11校による「九州・沖縄オープンユニバーシティ」(KOOU)の連携により実現した。KOOU加盟大学の学生に華語教育を行うほか、地域住民向けの講座開講も検討されている。
開所式では両大学の学長や台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処の陳銘俊処長(総領事に相当)、教育部(教育省)国際・両岸教育司の李毓娟司長が「UAAT─KOOU華語教育センター」と書かれた看板を除幕した。
中山大は報道資料で、半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が熊本に進出したことで、地域で華語によるコミュニケーションに対する需要が高まっていると説明。センターの設立を通じて、九州・沖縄地区でシステム化された華語教育プラットフォームを確立するだけでなく、言語を懸け橋に台日間の教育・文化的つながりを深め、高等教育における国際協力の幅や深さをさらに開拓させたいとしている。
熊本大によれば、センターには教員ら4人が常駐。熊本大の教室で授業を行うほか、KOOU加盟大での出張授業も予定しているという。