(台北中央社)台湾士林地方検察署(地検)は16日、台北市の中山地下街出口で女性のスカートの中を盗撮したとして、性的プライバシー妨害罪で日本人の30代の男を起訴した。地検によれば男は勾留中で、勾留継続の審理が25日に行われる。
起訴状によれば、男は先月8日午前9時ごろ、台北メトロ(MRT)中山駅に隣接する中山地下街から地上に続く上りエスカレーターで、前方の女性がミニスカートを履いているのを目にし、女性の隙を突いて、小型のアクションカメラで女性のスカートの中を撮影した。被害者の女性と友人は異変に気付き、即座に警察に通報。到着した警察官は日本人の男を連行し、士林地検署に身柄を送致した。検察官は男が保釈金を納付できないと判断し、出国や逃亡の恐れもあることから、裁判所に勾留を請求し、認められた。
警察と検察が男の携帯電話とカメラを調べたところ、カメラで盗撮した画像はすでに転送され、携帯電話に保存されていた。中には被害者の女性の盗撮画像もあったという。
検察は、男は犯行を認めているものの、被害者の女性に和解の意思がないため、性的プライバシー妨害の罪で起訴したと説明した。
男を国外退去させるかどうかについては、判決の確定後に手続きが行われる。
岩手県によると、男は県農林水産部の職員。県は先月18日に記者会見を開き、謝罪した。