台北市の大佳河浜公園で12、13両日、音楽イベント「S2O TAIWAN」が行われた。台北市環境保護局は15日、住民から寄せられた騒音の苦情が2日間で55件に上ったとし、主催者に4万5000台湾元(約22万円)の過料を科したと発表した。
会場から5キロ以上離れた内湖区大湖公園の周辺に住む男性は、両日とも午後になると家中にリズムがある低音が響いていたと証言。高齢者の中には動悸(どうき)や体調不良を訴える人もいたと憤った。
市環境保護局は苦情の件数は昨年以前よりも増えていると指摘。職員が現場で調査したところ、噪音管制法(騒音規制法)に違反していることが確実だと分かり、過料を科したと説明した。
S2Oはタイの仏教暦正月「ソンクラーン」で恒例の水かけ祭りと音楽を融合させた、タイ発祥のイベント。東京でも昨年、「S2O JAPAN」が開催された。