(新北中央社)定例軍事演習「漢光41号」実動演習7日目の15日、頼清徳(らいせいとく)総統は北部・新北市八里区で海軍の地対艦ミサイル部隊「海鋒大隊」が機動部隊を展開する訓練を視察した。関係筋は、部隊に国産超音速対艦ミサイル「雄風3」の長射程型も配備されていたと明かした。同型が外部に姿を見せたのは初めてとみられる。
国防部(国防省)の計画によれば、実動演習7、8日目は中国が台湾に対し、前線だけでなく後方の部隊まで攻撃する「縦深作戦」を仕掛けたと想定。国軍は民間と連携し、敵の前進を遅らせる「縦深防御」や持久戦などの演習を行う。海鋒大隊は期間中、駐屯地を離れて複数の戦術的な位置に機動部隊を展開している。
頼総統を乗せた車列は午前10時半ごろ、八里区内の私有地に到着。記者が外部から確認したところ、敷地内には「雄風」シリーズのミサイル発射台が少なくとも4基配置されていた。ミサイルを格納する箱状の「キャニスター」は、一部がこれまで目撃されていたものより大型だった。
一部では「雄風3」長射程型の最大射程が400キロに達するとされているが、軍はコメントを控えており、性能なども明らかにしていない。