(台北中央社)農業部(農業省)は9日、台風4号による農林畜水産被害額について、同日午前11時までの統計で15億9862万台湾元(約80億7千万円)に上ったと発表した。中でも農産物の被害が10億7125万元(約54億円)で最大となっている。
南部・嘉義県が全体の38%に当たる6億361万元(約30億4700万円)の被害を受けた。他に被害が大きかった県市の被害額は南部・台南市が4億7127万元(約23億8千万円、全体の29%)、中部・雲林県が3億125万元(約15億2100万円、同19%)だった。
農産物別ではブンタンやバナナの被害が特に大きく、被害額はいずれも1億9千万元(約9億6千万円)を超えた。タケノコやオレンジはそれぞれ7千万元(約3億5300万円)以上の被害があった。
畜産物の被害額は3042万元(約1億5400万円)、水産物の被害額は1億8375万元(約9億2800万円)だった。被害が大きかったのはそれぞれニワトリとカキだった。農業・畜産・水産施設も損失を受け、被害額は合計で3億1289万元(約15億8千万円)に上った。
同部は、生産者に対して現金での緊急支援や低金利での融資を行うとしている。