(台北中央社)定例軍事演習「漢光41号」実動演習は6日目の14日未明、台北メトロ(MRT)などの地下インフラを使用した兵力・物資輸送の訓練が行われた。首都中枢機能の防衛任務を訓練した。
訓練は憲兵指揮部が台北メトロや警察の特殊部隊である維安特勤隊と連携して実施した。軍民の連携体制を検証し、地下インフラを活用して各種資源の配置を調整することで、戦場で生存するための強靭(きょうじん)性を高めることが主な目的。憲兵は午前1時過ぎに善導寺駅(台北市中正区)から龍山寺駅(同万華区)までメトロに乗車し、移動中や駅構内、また到着後は万華区内の街頭で戦術訓練を行った。
訓練では台湾が米国から取得した肩撃ち式の携帯型防空ミサイルFIM92「スティンガー」が、初めて公の場に登場した。従来から運用されていた2連装システムやアベンジャー防空システム車載型、攻撃ヘリコプター・アパッチ搭載型に肩撃ち式が加わり、台湾は同時に4種の異なる形態でスティンガーを運用する世界でも数少ない国の一つとなった。