(桃園中央社)定例軍事演習「漢光41号」実動演習8日目の16日、北部・桃園市の桃園高校では戦車が任務中に故障したと想定し、修理する訓練が行われた。専門家は、戦場での故障対応の重要性を強調した。
訓練では、陸軍装甲584旅(旅団)が故障したCM11戦車について自力での修復は不能だと判断し、第3地区支援指揮部竜潭連保廠(工場)に修理依頼の連絡を入れた。その後同工場の兵士がM88A1装甲回収車でCM11のエンジンカバーをつり上げ、エンジンルーム内のファンを交換した。訓練は約30分ほどで終了。作業中は兵士が周囲の警戒を行っていた。
訓練を視察した政府系シンクタンク国防安全研究院の委託副研究員、揭仲氏は取材に対し、第2次世界大戦中の事例を挙げた上で、戦場で戦車が修復不能な程度にまで故障することはあまりなく、大多数の故障は高強度な任務の後に起こる部品摩耗によるものだと説明。「故障による損失は敵の攻撃がもたらすものを上回る」とし、戦場での修理が鍵となると語った。
▽高校内で実施 校長「生徒にとって有益」
訓練は高校の敷地内で行われたため、多くの生徒が足を止めて見学していた。取材に応じた桃園高校の徐宗盛校長は、男子生徒が将来兵役を控えていることも念頭に、軍事演習を通じて国家の責任を理解し、間近で軍の装備を見られるのは、生徒にとって有益だと話した。