蔡総統、NTT会長と面会 連携による成果を期待／台湾

（台北中央社）蔡英文（さいえいぶん）総統は24日、台北市内の総統府でNTTの澤田純会長と面会した。NTTグループを台湾が協力を続ける良きパートナーだと評価するとともに双方の連携で、より多くの成果を出せるよう期待を寄せた。

台湾の通信大手、中華電信は先月下旬、澤田氏立ち会いの下、NTTと次世代情報通信技術「IOWN」（アイオン）による国際ネットワーク接続の実現に向けた基本合意書を締結した。双方は今後、同技術による台日間の国際ネットワーク接続の実現やIOWNに関するビジネスとセキュリティーの協業を目指していく。

蔡氏はこれに言及。2社が手を組むことにより、台湾での同技術の普及や応用を加速させる他、台湾の人々により多様な情報通信技術サービスを提供できると述べた。情報通信技術分野で引き続き日本との協力を深めたい意向も示した。

IOWNは「Innovative Optical and Wireless Network」の略称で、意味は「光ベースの革新的なネットワークの構想」。低遅延や低消費電力、大容量・高品質のネットワークの実現を目指し、NTTが2019年に提唱した。