(ベルリン中央社)オランダ南部のケルクラーデで8月2日まで行われた吹奏楽の世界大会「ワールド・ミュージック・コンテスト」の国際指揮者コンクールで、北部・新北市出身の劉人仁さんが台湾人として初めて優勝した。劉さんはドイツのアウグスブルク大学で研さんを積んでおり、指導教授は「非常に情熱的でチャレンジ精神のある音楽家」だとたたえた。
劉さんは高校卒業後、大学で電気関連を専攻。それまで専門的な音楽教育は受けてこなかったが、部活動を通じて指揮に興味を持ち、国立高雄師範大学(南部・高雄市)の大学院で音楽を学んだ。その後、大学院時代の恩師の後押しもありドイツに渡った。
今大会では、予選でモーツァルトやストラビンスキー、イベールの作品を指揮。本選ではオランダの王立軍楽隊を前にタクトを振り、ベルギーの作曲家、ジュール・ストランスの「綱渡りの踊り」を披露した。
劉さんを指導するモーリス・ハマースさんはアウグスブルク大を通じ、劉さんが暗譜で大会に臨んだと明かした。また、優れた音楽の才能と指揮の技術を備えているだけでなく、プレッシャーに耐える力とリーダーシップを持ち、楽団員を効果的に鼓舞することができると評価した。
また、ドイツの大学などで吹奏楽指揮を学ぶ指揮者として同大会で優勝したのは劉さんが初めてだとし、ドイツの吹奏楽指揮教育にとっても特別な意義があると語った。