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インタビュー / 国際ブッカー賞の楊双子さん「台湾の多様な声」世界に届けたい インタビュー

英国際ブッカー賞受賞後、中央社の取材に答える「台湾漫遊録」作者の楊双子さん(左)、翻訳者の金翎さん=5月19日、ロンドン
英国際ブッカー賞受賞後、中央社の取材に答える「台湾漫遊録」作者の楊双子さん(左)、翻訳者の金翎さん=5月19日、ロンドン

(ロンドン中央社)自作が世界的に権威がある英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門「国際ブッカー賞」に選ばれた台湾の作家、楊双子さんが20日、中央社の単独インタビューに応じた。台湾人が一丸となり、台湾の多様な声や姿を世界の人々に知ってもらう必要があると話した。

受賞したのは「台湾漫遊録」(邦題:台湾漫遊鉄道のふたり)の英訳版「Taiwan Travelogue」(金翎さん訳)。台湾の作品として初の快挙となった。

楊さんは、全ての台湾文学を代表できる本などなく、台湾は一つの作品で描かれる姿に限定されるものでもないと強調。自身の次作以上に、多くの台湾発の創作が世界に知られることを望んでいるとした。

19日に行われた授賞式では台湾文学が歩んできた歴史に触れ「台湾人はどのような未来を望むのか、どのような国家を望むのかを、私たちは100年間にわたって問い続けてきた」と語った楊さん。インタビューでは「台湾人」という言葉の定義が定まる日は訪れず、今後も流動的に「最大公約数」が形作られていくだろうと語った。

その上で、自身が考える「台湾人」は血縁や民族、信仰などに基づくものではなく、台湾という土地の上で共に生活している人々のことだとし、「共に暮らし、どのような未来を歩むかを共に決める」ことも条件だと言及。一方で、この「共に」という共通認識が欠け、運命共同体としての覚悟もなければ、台湾人と呼ばれるのは難しいとの考えを示した。

また「共通の経験」も重要で、それには政治的な事件やスポーツの試合、そして台湾文学が国際ブッカー賞を受賞したことも含められると述べた。台湾人の受賞をうれしく思う人も、そう思わない人もいるだろうとした上で、これらはいずれも台湾人が次の一歩を踏み出す前の共通の経験、記憶になるのだと話した。

(陳韻聿/編集:田中宏樹)

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