(台北中央社)台湾のパイロット、林睿哲さんが、小型機を一人で操縦しての世界一周に挑戦している。林さんは22日までに中央社のインタビューに応じ、台湾人にもこの偉業を成し遂げられることを証明したいという思いが出発点だったとし、台湾を世界へ発信したいと語った。
林さんは今月6日に米カリフォルニア州を出発。アラスカ州の二つの空港と新千歳空港を経由し、13日に台北松山空港に降り立った。今後、フィリピンやネパール、ヨルダン、アイスランドなどを経て、米国に戻る予定。
インタビューでは、これまで世界一周飛行は海外のパイロットによるものが中心で、近年も台湾を経由するケースはあったものの、台湾人の参加は少なかったと説明。このことから台湾人にもできることを世界に示したいと思い立ったと明かし、計画の立ち上げ後には多くの支援を受けたと話した。
今回使用している機体「Sling 4 TSi」は一般の旅客機とは全く異なる小型機で、天候の影響を受けやすい。家族や友人からは心配する声もあったが、実際に家族を乗せるなどして、想像ほど危険なことではないことを理解してもらった。
毎回の飛行は10時間を上回ることも多く、これまでの最長飛行が6時間の林さんにとっては大きな挑戦となっている。食事はナッツ類を携行しているため問題はないが、排せつは困難が伴う。事前の水分摂取を控える他、飛行時にはおむつを着用するものの、操縦席の座席は角度があるため「難易度が高い」という。
機体には台湾(中華民国)の国旗を円形にアレンジしたデザインや「TAIWAN」の文字が施されていたが、塗りつぶすことを余儀なくされた。林さんは「誰かからの通報」があったためだと吐露。元の塗装を維持すれば今後の飛行計画に大きな支障が出る可能性があることから対応を決めたと明かし、自身は国旗を身に着け続けると語った。
その上で、最も望んでいることは台湾を世界に知ってもらうことだと言及。人々の支援に対して感謝していると述べた。