(バタン諸島中央社)フィリピン最北端バタン諸島を管轄するバタネス州の設立記念日「バタンデー」に当たる26日、東部・台東県の離島、蘭嶼に暮らす台湾原住民(先住民)族タオ族の人々が現地で開かれたイベントに参加した。現地への訪問を支援した原住民族文化事業基金会のマラオス董事長(会長)は、今後さらに交流を深め、バシー海峡や太平洋、ふるさとを共に守り、互いに共通するオーストロネシア文化を継承していきたいと語った。
マラオス氏によると、タオ族とバタン諸島の人々には共通する口承の歴史がある他、古来より交易や通婚の関係があったとされる。300年以上にわたり伝統的な船での往来が途絶えていたが、タオ族の人々は今月15日、蘭嶼から「オバヤン黄金友誼号」と名付けられた伝統的な木造船を使った航海に出発。16日にバタン島に到着していた。
バタンデーの関連イベントは、ミスコンテストやスポーツ大会、州内各地の農水産物や文化の紹介などの催しが1週間にわたって開かれる。26日午後には現地の体育館で、オバヤン黄金友誼号がバタネス州のロナルド・アグト州知事に寄贈された。
マラオス氏は、同船を教育的・文化的な用途に活用してほしいと期待を寄せた。また来年にはバタン諸島の先住民族イバタン族の人々が同船で蘭嶼を訪問するのを望むとし、将来的には双方が交互に航海する交流イベントを開きたいと語った。
この日のイベントなどには、駐フィリピン代表処(大使館に相当)の周民淦(しゅうみんかん)代表(大使に相当)や職員、フィリピン各地の台湾系企業関係者、華僑らも参加した。夜には周代表が台湾を代表し、州政府や地元コミュニティーに支援金50万ペソ(約130万円)を贈呈した他、カーブミラー50枚、車いす30台などを寄贈した。またフィリピンの海兵隊が長年にわたりバタン諸島に駐留していることに触れた上で、フィリピンを守り、地域の平和や安定維持に寄与しているとして感謝を示した。

