アプリで読む
ダウンロード

台湾の情報伝達ツールの変遷を展示 民主主義の歩みを振り返る 特別展開催

特別展「時代的訊号:伝播技術・民主的撹動」の開幕記者会見に出席した李遠文化部長(左から5人目)=5月25日、台北市
特別展「時代的訊号:伝播技術・民主的撹動」の開幕記者会見に出席した李遠文化部長(左から5人目)=5月25日、台北市

(台北中央社)台湾の情報伝達ツールの変遷を通じ、民主主義の発展について探る特別展が台北市の国立台湾博物館鉄道部園区で開かれている。日本統治時代から現代まで、各時代に使用された情報伝達ツールや文献計200点近くが展示されている。

開幕記者会見が25日、現地で開かれた。国立台湾博物館の陳登欽館長は、台湾の民主主義の発展と情報伝達技術は密接に関係していると述べ、それぞれのメディアが、人々が制限を突破し、情報を交換する重要なツールとなったと指摘。「技術」を軸とした今回の特別展を通じ、各ツールの実物を通じて台湾社会がいかに限られた資源を活用して声を伝えていたのかを知ってほしいと呼びかけた。

展示は時代ごとに四つに分かれる。日本統治時代の1920~40年代のコーナーでは、当時の重要な新聞や社会運動家の演説音声、活動映像などを通じ、「現代化」がメディアによっていかにして作られたのかを探る。戒厳令下の50~70年代の部分では、少数の反体制派の人々による雑誌や新聞、映写機などを通じ、当時流布していた大量の政権によるプロパガンダとの強烈な対比を表現した。

科学技術の発達に伴い、情報伝達の速度が加速した80年代については、国民党一党支配に対抗していた「党外」の人々が発行した雑誌の現物や原稿、党外雑誌のカメラマンが使用していたカメラ、当時の国民党当局による情報封鎖を突破する武器として使われた留守番電話番組「台湾の音」の録音テープ、社会運動の映像などを通じて、映像や音声がいかにしてメディアの独占を突破したのかを伝える。90年代以降のコーナーでは、地下ラジオの台頭からSNSでの急速な公共議論の広がりまでを通じ、台湾社会がいかにして低コストで融通性のあるメディア、技術によって互いにつながり、抵抗の力を拡散してきたのかを紹介する。

会場内には体験ブースも用意された。展示物のポケットベルのボタンを押すと、「4457」(至急連絡を)、「709」(飲みに行こう)などの数字のメッセージを見ることができる。当時、党外雑誌の販売員をしていた余岳叔さんはポケベルを2台携帯し、雇った配達員との連絡に使うだけでなく、身柄を拘束された配達員の保釈を随時手助けできるようにしていたという。

特別展「時代的訊号:伝播技術・民主的撹動」は来年2月21日まで。

(王宝児/編集:名切千絵)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
90