(大阪中央社)台湾が民間企業「玉山デジタルテック」名義で出展している大阪・関西万博の「テックワールド館」は8日、パビリオンデーを開催した。パフォーマンス団体「舞鈴劇場」によってディアボロ(中国ゴマ)の演技が披露され、会場からは大きな拍手が上がった他、「Thank you Taiwan」(台湾、ありがとう)と叫ぶ観客の姿も見られた。
万博の開会式の会場でもあったEXPOホール「シャインハット」で行われた。同万博を運営する日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長や大阪府の山口信彦副知事をはじめ、各パビリオンの代表や日本の政財界関係者、外国人観光客など約2000人が集まり、パフォーマンスを楽しんだ。
イベントが始まる前、メディアの取材に応じた玉山デジタルテックの黄志芳(こうしほう)名誉会長は、テックワールド館は「ライフ」「ネーチャー」「フューチャー」の三つのテーマで構成されたと言及。パフォーマンスはこれに呼応するためにアレンジされた作品で、踊りや音楽、スマート技術などが融合したと説明した。
テックワールド館は当初、半年の会期中に来場者数100万人の達成や各国貴賓1000人の招待を目標に掲げている。黄氏によれば、4月13日に開幕してからの来場者数がすでに66万人に達した他、2500人超の貴賓が来館したとして「国際社会に台湾を理解してもらう」という目的を十分に果たしていると述べた。