(大阪中央社)大阪市内で開催中の台湾文化PRイベント「We TAIWAN」で、台湾のパントマイム劇団「L'Enfant S. Physical Theatre」(野孩子肢体劇場)による「トラババ」(虎姑婆)が8日、上演された。台湾の子供たちに親しまれてきた物語をジェスチャーや表情、移動の音だけで伝え、日本の子供だけでなく大人も楽しませた。
「トラババ」は夜な夜な子供をさらいに来るトラのおばさんが登場する物語。上演時には、観客の中からランダムで6人の子供を選び、一緒にトラババを退治するパートも設けられた。大人の観客もトラババを一緒に攻撃するポーズを取り、退治に成功すると大きな拍手が上がった。
上演後には、スタッフに「面白かった」と声をかける4、5歳の姉妹の姿も見られた。
同劇団が日本で公演するのは初めて。言語の壁を克服するため、言葉での補足説明を加えない演出形式にこだわった。団長の姚尚徳さんや団員は、最も大事にしているのは観客とのやりとりだと話し、子供たちとの触れ合いや反応を見るのが楽しみだと語った。
「トラババ」の上演は9日と10日にも「こども本の森 中之島」で行われる。
「We TAIWAN」は20日まで。