(台北中央社)大阪・関西万博の夢洲会場で8月26日から28日までの3日間、台湾の寺廟文化を体現したプログラム「島の声―廟前の感謝の舞台」が上演される。パフォーマンス団体や歌手ら9組が出演し、台湾人の天地や神に対する感謝を表現する。
文化部(文化省)が8月2日から20日まで大阪市内で開催する台湾文化PRイベント「We TAIWAN」の開幕を前に、記者会見が14日、台北市内で行われ、李遠(りえん)文化部長(文化相)や日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の片山和之台北事務所代表(大使に相当)らが出席した。
「廟前の感謝の舞台」は台湾の人々が「廟埕」と呼ばれる寺廟前の広場で天地や神々への感謝を絶やすことなく表現し続けてきたことを背景に、神への感謝を伝えるパフォーマンスを上演し、台湾文化の神髄を表現する。プログラムには「新勝景掌中劇団」や「不二擊声音製造所」、「拚場芸術撞擊」、歌手のサンプーイ(桑布伊)などが参加する。
李氏は友人から「なぜ文化部長になってから『世界に台湾を見せる』とよく口にするようになったのか」と聞かれたと明かした上で、蔡英文(さいえいぶん)政権下の台湾を記録したドキュメンタリー映画「インビジブル・ネーション」(看不見的国家)が台湾でヒットを記録していることに触れ、「この国は見てもらえていないからこそ、見てもらえることが重要だと思う」と話した。
「We TAIWAN」は大阪市内の4会場を舞台に、「色彩の融合」「分野を超えた創造性」「変幻自在の気」「遊びの能力」をそれぞれテーマにした展示やプログラムの上演などを行う。
片山氏は、「We TAIWAN」は日本の人々や全世界に台湾文化の多様性と創造力を示す絶好の機会だとし、日本と台湾の人々が共鳴の下で新たな創意と理解を育み、互いの友情をさらに深化させ、豊かにしていけるよう期待を寄せた。
「We TAIWAN」はグラングリーン大阪内「VS.」、大阪市中央公会堂、こども本の森 中之島、中之島で開催。一部プログラムは予約が必要で、予約受付は「We TAIWAN」公式ラインアカウントですでに始まっている。参加は無料。
「廟前の感謝の舞台」は万博夢洲会場ポップアップステージ北で8月26日から28日まで、毎日午後5時から1時間上演される。