(台北中央社)国際食品見本市「台北国際食品展」(FOOD TAIPEI)が25日、台北市の南港展覧館で開幕した。農業部(農業省)が設置した台湾パビリオンのオープニングセレモニーに出席した陳駿季(ちんしゅんき)農業部長(農相)は、台湾米の対日輸出量は今年1万2000トンに達するとの見通しを示し、今後は長期的な契約栽培を通じて、より多くの高品質な台湾米を日本で販売したいとの意欲を示した。
報道陣の取材に応じた陳部長は、台湾米の対日輸出量はこれまで毎年平均3500トン程度だったとしながらも、今年はすでに8700トンを輸出したと説明した。
また台湾米の対日輸出について、日本のコメ不足に伴う一時的な現象ではなく、長期的かつ常態的な輸出につなげたいと語った。また最近は積極的に日本の流通業者とのつながりを構築し、台湾の農家と契約栽培の形でより多くの台湾米を輸出したいと語った。
セレモニーでは台日の企業や団体の間で台湾米の購入意向書や電子商取引における協力覚書がそれぞれ結ばれた。
食品展は28日まで開催。過去最大規模とされる台湾パビリオンには、国内93社の農業・漁業・畜産関連商品や加工食品などが展示されている。