(台北中央社)文化部(文化省)が大阪・関西万博に合わせて8月に大阪市内の4カ所で開催する台湾文化PRイベント「We TAIWAN」。会場の一つに築100年を超える国指定重要文化財「大阪市中央公会堂」を選び、文化とテクノロジーを融合させたプログラムを上演・上映する。台湾文化の多様性をアピールする。
中央公会堂会場では、人間とロボットが一緒に踊る「黄翊とKUKA」、VR(仮想現実)技術を活用した没入型作品「フリー・ユア・ヘッド 〜脳を解放しよう〜」の上演の他、厳選した台湾のVR360作品10点を上映する「未来への遺産」、過去の名作から近年の作品まで10本を集めた「台湾映画の輝かしい今昔」といった上映プログラム、魔法や超自然、神、幽霊などの観点から台湾の文学作品を紹介する展示「マジカル台湾——台湾文学展」が行われる。
「黄翊とKUKA」は振付師のホアン・イー(黄翊)さんが手掛けた公演。2012年の初演以来、19カ国、47都市で上演された。日本での上演は初めてとなる。日本公演に当たり、日本の声優を起用した日本語版の音声ガイドを新たに制作し、視覚障害者も作品を楽しめるようにした。
「台湾映画の輝かしい今昔」には、バイ・チンルイ(白景瑞)監督の「台北之晨」(A Morning in Taipei、1964年)やアン・リー(李安)監督の「恋人たちの食卓」(1994年)、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の「ミレニアム・マンボ」(2001年)、チェン・ウェイハオ(程偉豪)監督の「僕と幽霊が家族になった件」(2022年)などスタイルが異なる作品がラインアップされている。
「We TAIWAN」は8月2日から20日まで、中央公会堂の他、グラングリーン大阪内「VS.」、こども本の森 中之島、中之島で開催。一部プログラムは予約が必要で、予約受付は「We TAIWAN」公式ラインアカウントですでに始まっている。参加は無料。