(台北中央社)マッチングアプリで知り合った日本人男性との性交渉を目的に訪日旅行をする台湾人女性が主人公の成人向け漫画「T子の一発旅行」(T子%%走)の作者、穀子(こくこ)さんが5日、台北市内で開催中の台北国際ブックフェア(台北国際書展)でトークショーとサイン会を行った。相席居酒屋や婚活パーティーといった日本の男女の出会いの場などについての話題を、集まった読者らに話した。
「T子~」は第1巻が2021年に台湾で、22年に日本で出版され、これまでに第2巻まで発表されている。22年には台湾漫画の最高栄誉とされる文化部(文化省)主催の「ゴールデン・コミック・アワード」(金漫奨)で、年度(年間)漫画賞にノミネートされた。
23年には漫画のネタ集めのために、ワーキングホリデー制度を利用して日本に1年間滞在した穀子さん。期間中、初対面の男女が同席する「相席居酒屋」や立ち飲み形式の居酒屋、婚活パーティー、路上でのナンパなど、さまざまな出会いの場を経験したという。主人公、T子の物語は多くの「未知の知識」が基になっており、誤解や勘違いが起きることで話が進んでいくと語った。
物語は今後発表予定の第3巻で完結するといい、穀子さんは相席居酒屋も登場すると紹介した。
イベントは用意された座席が全て埋まっていた。仕事を休んで参加したという読者は、台湾は性に関して話すのにはまだ保守的な雰囲気があり、「T子~」を目にした時には驚いたとコメント。漫画を買って娘に読ませて、性に関する知識を早めに知ってもらうつもりだと話した。