(新北中央社)定例軍事演習「漢光41号」実動演習は4日目の12日、北部・新北市の淡水河で、河道に障害物を設置し、中国軍が川から政府機関の集まるエリアへ侵入するのを防ぐ訓練が行われた。同様の訓練としては初めて爆薬が使用された。
台北市につながる淡水河は、国軍が近年、台北地域防衛の重点と位置付けており、過去の漢光演習でもホーバークラフトや小型船による侵入を防ぐための同様の訓練が行われてきた。
今回の訓練では工兵部隊が、M3自走浮橋と攻撃用舟艇を使って障害物の設置と点検を実施。河岸の軍事施設では偽装された陸軍の戦車が砲身を河口に向け、部隊の作業を援護した。また戦術近距離無人機も軍事施設や河道の上空を飛行し、偵察任務に当たった。
国軍によると、定置網やドラム缶などを使った障害物を設置したという。障害物の点検が終わると一部の障害物に取り付けられた爆薬が順次点火され、大きな音とともに水しぶきが上がった。