(台東中央社)台湾原住民(先住民)族集落の集会所は人々が集うだけでなく、文化の復興や教育、伝統的な祭事を行う場所でもある。東部・台東県台東市の四維宝桑集会所は長年、アミ族のプソン集落とプユマ族のパプル集落が共用しており、スペース不足や民族間の文化的差異などが課題となっている。市公所(役所)はプソン集落専用の集会所を設置することを決め、2日に着工式が行われた。
着工式でプソン集落の王文章主席は、四維宝桑集会所がある場所はアミ族とプユマ族の祖先が共に開墾した場所だと説明。今後、集落の文化活動が専用のスペースで行えるようになり、非常にうれしいと語った。
パプル集落の潘調志主席は、両集落が日本統治時代の1927~31(昭和2~6)年ごろから地域を共有してきたことで、アミ族とプユマ族の文化が融合する空間が形成されてきたと述べた。
落成は来年初めを予定している。