台湾プロ野球・統一ライオンズのキャプテンで、昨年11月の「プレミア12」では代表キャプテンとして台湾の初優勝に貢献し、一躍国民的ヒーローになった陳傑憲選手。シーズン中の6月28日に、米大リーグ・ホワイトソックスがシカゴでのホームゲームで開催する「台湾デー」に参加する予定であること分かり、一部で議論を呼んでいる。
台湾プロの前期シーズンは6月22日に終了する予定だったが、統一は雨天延期やサスペンデッドとなった試合を28、29両日に控えている。
統一は3日、声明を発表し、4月にイベント主催者から参加依頼を受けたと説明。主催者側と検討を重ね、統一の試合に影響がある時期をできるだけ避ける形で、6月末のイベント実施が決まったとした。その後、5月中旬になって6月28日に延期試合が行われることが決まったものの、球団はコーチ陣との相談などを経て、陳選手のイベント参加に同意したと明かした。
声明では、過去に大リーグが台湾プロのチアリーダーとコラボレーションしたことはあるものの、現役選手が「台湾デー」に参加するのは初めてだと言及。統一のキャプテンで、プレミア12の最優秀選手(MVP)でもある陳選手が参加することに球団として期待しているとした。
また、選手が過度に疲労することを避けるため、往復の移動にはビジネスクラスを手配するとともに、トレーナーを同行させると強調。帰国後は良いコンディションで後期に臨めるだろうとした。陳選手が出演料を受け取らないことも補足した。
一方、陳選手は2日深夜、インスタグラムのストーリーズ(24時間限定公開)に「操り人形」の画像を投稿。その数時間後には「野球選手として、私は永遠に試合と結果を優先させる」とつづった。