中部・苗栗県公館郷の民家でこのほど、ジャコウネコ科のハクビシンの幼獣4匹が発見された。まだ歯が生えておらず、母親も見つからなかったため、同県職員が保護し、ミルクを与えるなど世話を続けている。
同県政府農業処林務自然保育科の張葦科長によれば、民家の天井裏からたびたび物音がしたため、住民が確認したところ、ハクビシンの幼獣4匹が見つかった。母親のハクビシンは人の気配に驚き、巣を放棄した可能性があるとみられるという。県農業処は11日に通報を受け、職員が4匹を引き取った。
4匹は現在、人工乳で飼育されており、体重や健康状態の確認も毎日行われている。体重はすでに400グラムを超えており、県農業処は今後、成長に合わせてバナナなど柔らかい果物を与え、自力で餌を取る訓練を進める方針。将来的には野生復帰用のケージに移し、自然環境への適応訓練を行った上で、野外へ戻すとしている。
同農業処は、近年の研究や救護記録から、ハクビシンがすでに徐々に都市環境に適応し、建物内で生息したり子育てしたりする例があると説明。自宅でハクビシンを見つけた場合は、慌てて追い払わず、幼獣が親とはぐれる事態を避けるためにも、行政窓口へ通報してほしいとしている。