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TV局キャスター、域外勢力からの対価で政治系動画を配信 軍人買収も 台湾橋頭地検が起訴

反浸透法違反などで起訴された林宸佑被告(資料)
反浸透法違反などで起訴された林宸佑被告(資料)

(高雄中央社)域外敵対勢力から対価を受け取り、政治系動画の配信や軍人の買収などを行ったとして、台湾橋頭地方検察署(地検)は6日、テレビ局「中天テレビ」の記者兼キャスター、林宸佑容疑者を起訴したと発表した。

橋頭地検によると林被告は、昨年、野党・国民党所属の立法委員(国会議員)31人に対するリコール(解職請求)運動が行われた際、域外敵対勢力の人物と協力し、指示を受けてリコール反対を訴える動画を制作してユーチューブなどで配信。その後、再生数を報告した上で、約13万台湾元(約65万円)超の報酬を仮想通貨で受け取った。

林被告はまた、インターネットで域外グループのメンバーと知り合った後、陸軍と海軍の現役軍人や元軍人6人に対して金銭を渡し、軍の機密文書や電子データを携帯電話で撮影して域外グループへ送信するよう約束した。林被告はここでも対価を受け取っていた。

さらに、軍関係者への買収資金送金のために、自身名義の銀行口座を域外敵対勢力の人物に提供していた他、暗号資産取引所の口座を通じて海外から報酬を受け取り、犯罪収益のマネーロンダリング(資金洗浄)と隠匿を行った。

橋頭地検は林被告に対し、反浸透法違反で5年、反マネーロンダリング法違反で5年、汚職防止条例違反で7年の懲役を求刑するとした。

その上で、域外勢力がインターネットを通じた浸透や金銭による誘惑でわが国の軍関係者を取り込む事例は深刻化しており、すでに国家安全保障上の重大な脅威となっていると指摘。今後も関係機関と連携し、国家安全を脅かす事件の取り締まり強化を進めるとした。

(洪学広/編集:田中宏樹)

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