南部・屏東県佳冬郷にある道路の中央に樹齢約100年とみられるアカギの大木が自生している。視界が悪くなるのに加え、道幅が狭まるため、事故が多発していたが、隣接する土地の地主が約1坪を提供して道路の拡幅に協力し、先月、工事が完了した。木のユニークな形状にもあやかり、交通安全だけでなく、今後の観光発展にも期待が寄せられている。
大木はカーブの途中にあり、事故が相次いでいた。2018年には事故への注意を促そうと、地元の人がインターネット上に大木の写真を投稿したところ、幹の部分が太平洋の孤島イースター島のモアイ像の顔に似ていたことから、話題となった。
大木は人気の写真撮影スポットになっただけでなく、地元の人も大木を大切にするようになったという。
佳冬郷公所(役場)は中央社の取材に、元々の道幅は3メートル足らずで、小型バンはなんとか通行できたが、すれ違いはできなかったと話す。約2年前に地元住民から郷民代表(郷議会議員)に相談があり、地主との話し合いで土地の提供が決まった。台湾電力と中華電信も電柱を移設し、道幅を4.5メートルに改めた。
かねてからとても美しい木だと思っていたという高雄出身の地主の女性は、退職後の生活を考えている際、この木に隣接する土地が売りに出されているのを知り、購入したと話す。休日にここで過ごしていた際、2度事故があり、心を痛めていたとし、土地の提供は損失ではないと語った。
地元の石光村の劉金亭村長は、07年からしばらくは地域づくりの視察でにぎわったが、最近は落ち着いているとし、今後環境整備がなされ、地域のにぎわいがよみがえることを期待すると語った。
