北部・新北市のある民家で、屋根裏には誰も住んでいないのになぜか、コツコツと異音が聞こえる。「小さな妖精」だと子どもたちは無邪気に言うが、果たしてどうだろうか。
同市政府動物保護防疫処によれば、先ごろ、山に近い新店区の民家から「誰も住んでいない屋根裏でよくコツコツの音がする。緑の小動物が侵入したようだが、家の猫に攻撃されないかと心配で駆除してほしい」との通報があった。
小動物は駆けつけた同処職員によって台湾固有種で美しい色合いで知られるタイワンゴシキドリであることが分かった。音の出どころが判明すると、民家の持ち主一家は小鳥の美しさに驚きの声を上げたとか。
タイワンゴシキドリの研究が好きだという黄美秀さんは、タイワンゴシキドリは体の大部分が緑色で、頭部には青、黄、赤、黒の4色ある他、「キョロロン、ココココ」と鳴き声が大きく、木魚を叩くような音に聞こえるため、「森の和尚さん」という異名を持つと説明。きれいな羽色を持つため、捕獲の対象にされやすく、みんなで一緒に保護する必要があると話した。