(高雄中央社)台湾高速鉄道(高鉄)が来年7月の営業運転投入を目指す日本製新型車両N700STの第1編成が15日、南部・高雄港に到着した。高鉄の史哲(してつ)董事長(会長)は受け入れ式典で、乗車サービスが改善するとした他、在来車両の置き換えを検討すると明らかにした。また今後は運賃改定も検討するとしながらも、「前提は(新型車両に)気持ちよく乗ってもらってからだ」と語った。
山口県下松市の日立製作所笠戸事業所で製造された車両は貨物船に積載され、11日に日本を出発。高雄港には15日午前4~5時の到着を予定していたが、台湾海峡の海象が悪く、午前8時にようやく到着した。
約4時間遅れで開始された式典には陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)や陳其邁(ちんきまい)高雄市長、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の片山和之代表(大使に相当)らが出席した。
史董事長は、新車の到着は新たな挑戦のスタートだと指摘。今後、2種類の車両が運用されることで後方支援や整備に大きな負担が生じるとしながらも、2年以内に円滑な運用体制を整えたいとした。
また高鉄は台湾のバランスを保つ大動脈であり、欠かすことのできない存在だと強調。財政面での持続可能性は特に重要だとした上で、新型車両の導入と乗車サービスの改善後には在来車両34編成の更新を検討し、そのために運賃改定について検討するとした。
N700STは2028年までに全12編成が順次営業運転に投入される予定。高鉄はピーク時の輸送力を25%向上させられるとしている。