(嘉義中央社)南部・嘉義市の文化施設「ヒノキビレッジ」(桧意森活村)で11日、2024年8月に火災に遭った歴史建築「T09」の修復工事が完了し、新たな棟札を取り付け、安全と繁栄を祈願する式典が行われた。修復は火災の痕を残す形で進められ、建物を管理する農業部(農業省)林業・自然保育署阿里山林業鉄路・文化資産処は、記憶を背負い、建物が歩んだ命の歴史を語る重要な文化資産になったとしている。
ヒノキビレッジがあるのは日本統治時代、林業で栄えた嘉義で、関係者の宿舎や関連の施設が多く建設されたエリア。
修復に当たり同処は、元々の建材を残すことを優先した上で、伝統的な工法を継承し、木造建築の美しさを再現したと説明。新旧の建材には適度な違いを意図的に残し、元々の部分と新たに加えられた部分を見分けられるようにし、火災を経て修復された建物の歩みを示したという。
また以前は天井があり、屋根の木造構造を見ることができなかったが、今後はより近くで鑑賞してもらうため、焼失した天井をあえて修復せず、照明によって構造の美しさや職人の優れた技術を紹介する。
同処の王昭堡処長は、修復の完了と棟札の取り付けは、建物のハード面の再生と火災を経た文化資産が再び都市や人々とつながる大事な一歩を象徴していると語った。建物の運営は今後、民間企業に引き渡されるが、同処が空間の利用や展示物の配置などを管理し、運営の過程で修復された部分が損傷しないようにするとした。