(台北中央社)軽度台風(台湾基準)台風26号は11日正午現在、台湾最南端、ガランピ(鵝鑾鼻)の南西340キロの海上を時速約11キロから14キロに速度を変えつつ、北北東から北東に進路を変えながら進んでいる。中央気象署(気象庁)は南部・台南、高雄、屏東、恒春半島、東部・台東に陸上台風警報を出し、警戒を呼びかけている。
中心気圧は975ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は38メートル。中心から半径220キロの範囲は風速13.9メートル以上、半径60キロ以内は風速24.5メートル以上の強風域。
気象署の朱美霖予報官は同日の記者会見で、台風は北上した後、12日に北東に進路を変えて進み、同日夕方から夜にかけて南部に上陸するとの見通しを示した。上陸後は地形の影響を受けて急速に勢力を弱め、太平洋側に抜ける13日早朝までには熱帯低気圧または温帯低気圧に変わる見込みだと説明した。
また台風の外側の雲や北東からの季節風による相互作用により、一部地域で雨や風が強まっており、台風の接近で中部や南部でも今後風雨が一時的に強まるとした。大雨が続く可能性があるとして、各地に雨に関する警報が出されている。
気象署の統計では、10日午前0時から11日午後1時までに北東部・宜蘭県東澳嶺で673ミリ、同県西帽山で665ミリ、同県新寮で493ミリの雨量を観測した。