(台北中央社)中度台風(台湾基準)台風26号が台湾に接近している。中央気象署(気象庁)は9日、台風の外側の気流と北東の季節風の影響で、10日と11日は台北都市圏や北東部・宜蘭県、東部・花蓮県で、24時間雨量が200ミリ以上または3時間雨量が100ミリ以上の「豪雨」レベルを超える雨が降る可能性があるとして、警戒を呼びかけている。
気象署によれば台風26号は9日午後2時現在、台湾最南端・ガランピ(鵝鑾鼻)の南南東約820キロの海上を、時速30キロから19キロに速度を落としながら西北西から北西に向きを変え進んでいる。中心気圧は930ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は48メートル、最大瞬間風速は58メートル。
気象署の張承伝予報官は、台風は9日日中、フィリピンのルソン島に接近し、強烈台風に勢力を強める恐れがあると説明。同日夜にはルソン島に上陸し、再び中度台風に勢力を弱めた上で南シナ海に入り、11日には向きを変えて台湾に接近すると述べた。
台湾に近づく過程で勢力はさらに弱まり、軽度台風になる可能性があるとした上で、13日には台湾の北東の海面に移動し、熱帯低気圧か温帯低気圧になる見込みだと話した。
降雨は、12日は東部や中部、南部で24時間雨量が80ミリ以上または1時間雨量が40ミリ以上の「大雨」やか豪雨となる見込み。北部や北東部ではやや弱まる。13日には台風が離れ、各地で雨が弱まる。北東の季節風の影響で、北部や東台湾では15日まで所によりにわか雨が続く。