(台北中央社)中国・上海動物園で飼育されていたレッサーパンダ2頭が、動物交流の一環として台湾に輸送され、6日未明、台北市立動物園に到着した。市立動物園によると、いずれも健康状態は良好で、雄の個体はすぐに餌を食べたという。
2頭は、2024年に台北市と中国・上海市が開いた都市フォーラムで締結された動物交流に関する協力覚書(MOU)に基づき、台北へ運ばれた。当初は市立動物園のケープペンギンと交換する予定だったが、上海側の要望を受け、シロテテナガザルに変更された。
市立動物園によれば、上海から到着したレッサーパンダは3歳の雄と2歳の雌。雄は検疫施設に入ると、周りのにおいを嗅ぎ回り、すぐに餌を食べ始めた。一方、雌は慎重な様子で新しい環境を観察していた。
2頭は1カ月間検疫施設で過ごした後、温帯動物エリアに移される。新しい環境に慣れた後、一般公開される予定だ。
5日には上海動物園で引き渡し式が行われた。台北市政府教育局の廖文静副局長は、今回の協力は得難いものであり、双方の専門チームが努力を集めた結果だとあいさつ。台北に向けて出発するのはレッサーパンダだけでなく、双方の信頼と友情、今後の協力に対する期待だと語った。
また上海動物園とは引き続き動物の保全や繁殖研究、獣医学、人材育成の分野で交流を深めると述べた。
市立動物園は、絶滅危惧種とされるレッサーパンダに新たな血統を取り入れることで、域外の健康な個体数や年齢構成、遺伝的多様性の維持につなげたいとしている。
