台湾で郵政事業を担当する中華郵政傘下の各郵便局ではそれぞれの特色などを生かしたオリジナルグッズの開発や販売を行っている。中でも、郵便通帳の形をした小物入れが人気で、今年は11月末時点で計6.5万個のヒットを記録し、売り上げランキングの1位に輝いた。
郵便局でのオリジナルグッズの開発や販売は2020年に始まった。実用性とデザイン性を兼ね備えたものが多く、年間売上高は2500万台湾元(約1億2500万円)に達した。
郵便通帳型の小物入れを開発・販売したのは南部・高雄市の郵便局。商品名は中華圏で富と繁栄を象徴するアイテム「聚宝盆」にあやかり「聚宝袋」と名付けられ、総合口座と普通預金口座の2種類ある。サイズは本物の通帳より大きいものの、見た目は色から書体、レイアウトまで実際の通帳とは瓜二つとなっている。
中華郵政によれば、オリジナルグッズのいずれも2000~5000個の数量限定だが、聚宝袋はあまりの人気で2種類とも計3回追加生産されたという。
売上ランキングの2位はバルーンフェスティバルの開催で有名な台東の郵便局がバルーンをモチーフに開発した飾り物、3位は台中の郵便局が量子などの概念を取り入れてデザインしたマグカップだった。


