(台北中央社)収賄や政治献金横領などの罪で起訴された前台北市長で第2野党・民衆党前主席(党首)の柯文哲(かぶんてつ)被告の保釈決定を巡る差し戻し審で、台湾台北地方法院(地裁)は15日、保釈を再度決定した。保釈保証金の金額は5日に決定した7000万台湾元(約3億4000万円)を維持する。
柯被告は昨年12月、台北市内の商業施設建設を巡る収賄や総統選期間中の政治献金横領などの罪で起訴された。その後、2度の保釈を経て今年1月に勾留が再び決まり、約8カ月にわたり勾留されていた。台北地裁は5日、被告の保釈申請を受けて審理を行い、保釈金7000万元での保釈を決定。被告は8日に保釈された。これに対し、台湾台北地方検察署(地検)が証人尋問が終わっていないことなどを理由に抗告し、台湾高等法院(高裁)は12日、台北地裁の保釈決定を取り消し、審理を地裁に差し戻す決定を下していた。