(ニューデリー中央社)台湾の海運会社、万海航運(ワンハイラインズ)の貨物船「WAN HAI 503旺春輪」が9日、インド西部沖を航行中に火災を起こした。船内には台湾人6人を含む22人の乗組員がおり、台湾人4人を含む18人が救助されたものの、台湾人2人、ミャンマー人とインドネシア人各1人が行方不明になっている。
駐インド代表処(大使館に相当)によると、救助された18人のうち、中国人2人、ミャンマー人2人、インドネシア人1人がやけどなどのけがを負ったものの、いずれも意識はあるという。
また葛葆萱(かつほせん)駐インド代表(大使に相当)は中央社の取材に、代表処はインド政府と連絡を取って支援を要請し、インド軍側から全力で支援すると伝えられたと語った。
インド沿岸警備隊によれば、同隊はインド・ケララ北西130カイリ(約240キロ)の地点に急行し、救助活動を実施したという。
旺春輪は5月末に南部・高雄港を出港。香港、中国、シンガポールを経由した後、今月7日にスリランカ・コロンボを出港し、10日にインド・ムンバイに寄港する予定だった。
現地メディアの報道によると、旺春輪には引火性液体類、可燃性物質、自然発火性物質などの危険物が積載されていたという。だが、捜査関係者は中央社に対し、現時点ではどのコンテナにトラブルが起き、爆発したかは分からないと語った。