(台中、台北中央社)中部・台中市の中聯油脂が製造した大豆油を原料とするサラダ油から、基準値を超える発がん性物質のベンゾピレンが検出されたことが分かった。同社からの自主的な通報を受け、衛生福利部(保健省)食品薬物管理署(食薬署)は1日、関連の対象商品の回収を指示し、使用をやめるよう求めた。影響は有名食品メーカーやホテル、飲食店などにも広がっている。
食薬署によると、中聯は自主検査で、大豆油を原料とするサラダ油約1300トンから、1キログラム当たり8.1マイクログラムのベンゾピレンを検出したと通報したという。台湾の「食品中汚染物質・毒素衛生基準」では、ベンゾピレンの含有量は1キログラム当たり2.0マイクログラム以下と定めている。
食薬署は、この油は食品メーカーの泰山や福寿実業、FOPCO(福懋油脂)の3社に供給されていたと説明。食薬署食品組の許朝凱組長は1日、問題の油について、4月8日から10日にかけて各社へ出荷されたとし、中聯に対して製造工程に問題がなかったか調査を求めたと語った。
食薬署は2日、泰山など3社に対し、量販店やスーパーなどの販売業者へ通知し、3日正午までに対象商品の撤去・回収を完了させるよう指示した。期限までに回収を終えなかった場合、食品安全衛生管理法違反で3万台湾元(約15万円)以上300万元(約1500万円)以下の過料が科される可能性があるとした。また当初は対象商品を15品目としていたが、18品目、21ロットに訂正した。
台中市食品薬物安全処は2日、すでに福寿とFOPCOの製品計5747キログラムを回収したと発表した。泰山の製品については中部・彰化県衛生局が調査を進めている。